Eton mess
イートン・メス
ストロベリー、メレンゲ、クリームを混ぜて作られるイングランドの伝統的なデザートです。
いちごが好きなのは、日本でもイギリスでも、鳥だけではありません。
このお菓子は19世紀からその名が知られて、イートン校対ハーロー校のクリケット対抗戦で、昔から出されてきました。
イートン校とハーロー校は、イギリスを代表する名門パブリックスクールです。イートン校は、王室の子弟も多く通う伝統校で、ハーロー校は歴代の首相を輩出してきた学校として知られています。
イートン・メスは、ハーロー校でも時々提供され、別名で、Harrow Mess ハーロー・メスとも呼ばれています。
イートン校の司書だったロビン・ウィアーが著した料理本『Recipes from the Dairy』(1995年)[によると、イートン・メスは、1930年代には校内の売店である「sock shop」でアイスクリームやクリームの中に、ストロベリーかバナナを入れて、イートン校独自の製法で提供されていました。
メレンゲを加えるようになったのは、それ以降のことで、マイケル・スミスが著した『Fine English Cookery』(1973年)でも触れられています。イートン・メスはあらゆるフルーツを使って作られますが、ストロベリーが最もポピュラーな材料です。
イギリスでは、6月頃がいちごの旬とされていて、ロンドン郊外には「Pick your own (PYO)」と呼ばれる農場があり、自分でいちごを収穫して楽しむことができます。
しかし、いちご狩りで収穫したいちごを大量に食べるのは禁止されている場合があり、味見程度に摘んで楽しむ程度が一般的です。
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