Don Quixote

ドン·キホーテ


こちらは、スペインの作家ミゲル・デ・セルバンテスによる小説『ドン・キホーテ』は、スペイン・バロック文学の代表作であり、世界文学史上の傑作として知られています。

以前は、物語の内容も知らず、発音だけ聞いたところ、Donkey(ロバ)の物語かと思っていました。

物語の内容は、主人公のドン・キホーテは、騎士道物語を読みふけって妄想に取り憑かれ、自身を遍歴の騎士と信じ、従者サンチョ・パンサと共に様々な冒険と失敗を繰り広げるというお話です。

この小説は、理想と現実、詩的真実と歴史的真実をテーマに、人間存在のあり方を問いかける作品としても評価されています。

宮廷画家ベラスケスが活躍した同時代にあたり、当時、幻想と現実の関係は、スペイン文化の中心的な関心事でした。

主人公のドン・キホーテの本名は、アロンソ·キアーノ(Alonso Quixano)で、60歳頃に入った老人でした。 

アロンソの意味は「高貴さを備えた人」です。 

ドン(Don)の意味は、「様」や「殿」のような意味です。

 キホーテ(Quixote)の意味は、「太ももを覆う鎧」で、丈夫な下半身は「卓越した男性的エネルギー」を意味します。

彼が「キアーノ」という姓を発音が似ている「キホーテ」に変えた理由は、現実の年齢と身体条件の限界を克服するための意志だったと推測できます。


※ 
『ドン・キホーテ』フランスの画家 ポール・ギュスターヴ・ドレ(Paul Gustave Doré, 1832年1月6日 - 1883年1月23日)の挿絵 


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