Macbeth

マクベス


1606年頃に成立したウィリアム・シェイクスピアによって書かれた戯曲です。


※ 3人の魔女と出会ったマクベスとバンクォー(1855年、テオドール・シャセリオー画)

勇猛果敢だが小心な一面もある将軍マクベスが妻と謀って主君を暗殺し王位に就くが、内面・外面の重圧に耐えきれず錯乱して暴政を行い、貴族や王子らの復讐に倒れます。

『ハムレット』、『オセロー』、『リア王』と並ぶシェイクスピアの四大悲劇の1つで、その中では最も短い作品であり、最後に書かれたものと考えられます。

実在のスコットランド王マクベス(在位1040年–1057年)をモデルにしています。

戯曲でのマクベスは、主君を殺して王位を奪い、暴政を行って短期間でその報いを受けて滅ぼされる悪人として描かれているが、実際のマクベスは17年間の長期にわたって王位にあり、また当時は下剋上がしばしば見られる時代であって、マクベスの行為も悪行とは言えず、統治の実績もあり、戯曲に見るような暴君ではありませんでした。

シェイクスピアの戯曲『マクベス』では、マクベスは「コーダーの領主 (thane)」と呼ばれ、コーダー城が主な舞台となっている。ただしこれは史実とは異なります。

コーダー (Cawder, Calder, スコットランドゲール語 Caladar) は、スコットランドの村で、ハイランド州、インヴァネス近郊に位置します。

14世紀に建造されて以来、ずっとコーダー伯 (Earl Cawdor) の居城だったコーダー城 (Cawdor Castle) があり、ミノタウロスの像の置かれた、生垣を迷路に見立てた庭園があります。

実際訪れたことのあるこの庭園は、英国式庭園で、秘密の花園のような素敵な庭園でした。

シェークスピアの時代も、このお城と庭園を訪れて、「マクベス」のような戯曲を思いついたのかと想像しました。


コメント

このブログの人気の投稿