Les Génies des Arts

芸術の天才


フランスの画家、フランソワ・ブーシェ(1703-1770年)の1761年の作品です。


美術館訪問記- 589 アンジェ美術館、Angers


18世紀のロココ様式の明確な反映であり、その装飾的な活気、その繊細さ、官能的な美しさへの強調を特徴としています。

色彩は、穏やかで調和の感覚を呼び起こすパステルトーンの優位性を備えたソフトパレットを使用しています。

フランソワ・ブーシェは、ロココを代表する画家であり、上流社会の肖像画や神話画などを描きました。

多作家として知られ、生涯に千枚以上の絵画、百枚以上の版画、約一万枚の素描を制作し、壁画装飾、タピスリーや磁器の下絵制作、舞台装飾の仕事をこなしました。

こちらの作品は、フランスのアンジェ美術館のコレクションです。

アンジェ美術館は、アンジェの貴族ピエール=ルイ・エヴェイヤール・ド・リヴォワ侯爵をもとに、1801年に開館しました。

5世紀に建てられたバロック様式の美しい館バロー邸を活用しており、パリのルーヴル美術館同様フランス革命が起こった1797年以降に様々な美術品が集められた歴史ある美術館でもあります。

約3000平方メートルの展示スペースでは、14世紀以降の絵画や彫刻350点、先史時代の考古学的遺物500点を超えるコレクションを見ることが出来ます。

特にこの街の貴族リヴォワ侯爵が蒐集した一連の絵画は評価が高く、フラゴナール、ワトー、シャルダンなど美しく詩的な描写で18世紀フランス貴族を魅了したロココ美術は見応えがあります。

ロワール川流域にある、アンジェの街にある元貴族の邸宅で、お洒落な絵画のコレクションがみられます。




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