Liberty
リバティ
7月4日は、1776年フィラデルフィア(ペンシルベニア植民地)で、アメリカ13植民地がイギリスからの独立を宣言し、アメリカ独立記念日となりました。
トーマス・ジェファーソンによって起草された、アメリカ独立宣言の文書の中にある有名な言葉で、
” All men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness.”
「すべての人間は平等に造られ、創造主によって、生命、自由、幸福の追求を含む不可譲の権利を与えられている。」
という一節があり、この言葉は、アメリカ独立革命の理論的根拠となり、後の思想にも大きな影響を与えました。
アメリカ独立宣言で保障されている3つの権利:
Life, Liberty and the pursuit of Happiness(生命、自由、幸福の追求)
これらは、具体的に保障されるべき権利として挙げられています。特に「幸福の追求」という言葉は、当時の思想家ジョン・ロックの「生命、自由、財産」という考え方から影響を受けています。
「Liberty」と聞くと、イギリスの老舗百貨店リバティ・ロンドンも思い出します。
その建物は、テューダー朝の建物で、シェークスピアの物語にも登場してきてもおかしくないかのような雰囲気で、現在も存在しています。
リバティ社が展開するテキスタイルブランド、およびそのブランドの生地、特に、リバティプリントと呼ばれる小花柄のプリント生地が日本でも人気です。
リバティ社は、1875年、アーサー・リバティが、ロンドンで創業し、東洋の装飾品や美術品などを扱うお店としてスタートしました。
リバティプリントに使われる代表的な生地として、タナローンという上質な綿ローン生地があります。
これは、アーサー・リバティが、エジプトのタナ湖周辺で見つけた高品質な綿花に由来しています。
タナローンは非常に細い綿糸を使用し、特別な工程で織り上げられるため、その触り心地はシルクに匹敵するほ
ど滑らかで柔らかです。横糸に100番手の糸・縦糸には70番手の糸を使用しています。
細い糸で繊細に織り上げられており、軽くてしなやか、シルクのような肌触りが特徴です。
シワになりにくく、扱いやすいため、普段使いにも適しています。
タナローンは、1920年代に製法が確立され、タナ・ローン コットンは、1世紀以上にわたり進化を続けてきた特注の工程を経て、現代の傑作へと昇華させた、情熱の結晶です。
現在、北イタリア、ミラノとコモ湖の間に位置するリバティ自社工場でプリントされたタナは、シルクのようなタッチと比類のない滑らかさ、独特のプリント品質、そして鮮やかな色彩を実現しています。
洗濯機洗いが可能で、デイリーユースにも耐える耐久性を備え、シンプルなセパレートから華やかなステートメントピースまで、あらゆるシーンで活躍します。
写真の「イチゴ泥棒」(ストロベリーシーフ)は、1979年以来、リバティの定番アイテムとして愛され続けているこのクラシックなアーツ・アンド・クラフツデザインです。
こちらは、ブログでも紹介した通り、1883年にウィリアム・モリスによってデザインされました。
リバティファブリックスは、1979年に初めて家具用ファブリックとして「ストロベリーシーフ」を制作し、その後、タナ・ローンのために小規模なサイズで再デザインされてきました。
「ストロベリーシーフ」は、1955年からクラシックタナに登場しています。
その他のリバティプリントのデザインも、自然や歴史からインスピレーションを得ており、多岐にわたり、その美しい柄と高品質な生地で、世界中で愛されています。
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