Alice's Shop

アリスショップ



アリスショップ(Alice's Shop)は、オックスフォード、セント・オルデイツ通り83番地に位置するイギリスの商店です。

この店はルイス・キャロルの児童小説『鏡の国のアリス』(1871年)に描かれたことで有名になり、現在も当時の外観を保ったまま、アリスグッズの専門店として開店しています。

アリスショップはオックスフォード大学の学寮クライストチャーチの入り口・トムタワーの真向かいにある、600年の歴史を持つ建物を使用した店で、キャロルが作品を書いた当時は「シープショップ」(ヒツジの店)という名の雑貨店でした。

「ヒツジの店」は同学寮に住んでいたキャロルとアリス・リデルの行きつけの店であり、アリスはしばしばキャロルといっしょにこの店を訪れて好物のバーリーシュガーを買っていた。当時の店主は羊の鳴き声のようなしわがれ声の老女であったという。

アリス・リデルは、オックスフォード大学クライストチャーチの学寮長となるヘンリー・ジョージ・リデルとその妻ロリーナの間の次女です。

ルイス・キャロルは、オックスフォード大学のクライスト・チャーチ・カレッジ出身で、イギリスの数学者、論理学者、写真家、作家、詩人です。キャロスは、リデル家の少女たちを撮影してまわり、リデル夫人から撮影をやめるように忠告を再三にわたって受け続けましたが、撮影し続けました。

1872年に出版された『鏡の国のアリス』の第5章「羊毛と水」では、この店を「The Old Sheep Shop」として登場させ、薄暗くも不思議な雰囲気の小さな店を舞台にしたエピソードがあります。この店を描いた2つの挿絵は、明らかに「アリスの店」から取られています。


物語の中で、アリスは年老いた羊が経営する薄暗い小さな店に迷い込みます。この店は本物のヒツジ(前章では「白の女王」であった)が店番をしていました。

その店は「ありとあらゆる奇妙な物でいっぱい」でした。アリスは棚の上の物を見ると、それらが浮かんでいくことに魅了され、目で追って一箇所に集めようとします。しかし、予想外に、それらは天井を突き破って消えてしまうのです!つまり、アリスが品物をよく見ようとすると決まってその棚だけ空っぽになってしまいます。

『鏡の国のアリス』に挿絵をつけたジョン・テニエルはこの場面を実際の「ヒツジの店」に忠実に描いていますが、ただし鏡の国の話であるため左右反転した形にされています。

「ここは物が流れていくのよ」とアリスは羊に文句を言います。そして、その薄暗い小さな店では物が流れていたのでしょう。なぜなら、店は地上から数フィート下にあったため、多くの地下水路に近接していたため、水浸しになったからです。

100年以上もの間、このこの小さなヴィクトリア朝時代の店は、地元の新聞販売店と菓子店として営業を続けていましたが、「アリス」の物語が有名になると間もなくこの店は「アリスショップ」の名で呼ばれるようになり、巡礼に訪れた文学愛好家たちの目印として、常に「アリスの店」の看板を掲げていました。

そうした愛好家の一人に、マグダレン大学のガンサー博士がいました。ガンサー博士は、セント・アルダッツの反対側の家々が取り壊されて今日私たちが目にするメモリアル・ガーデンが作られたとき、その質素な小さな店について1920年代にタイムズ紙に手紙を書くよう心を動かされました。

1960年代の半ばからアリスグッズの扱いをはじめ、今日、この店は歴史を深く受け継ぎ、145年間その名前を使い続けています。

あらゆる面で「不思議の国のアリス・ショップ」として、オックスフォードを訪れる人々にとってまた一つ特別な宝物となっています。

訪れる人々は、不思議の国のアリスのギフト、お土産、記念品といった宝の山を見つけると同時に、世界で最も有名な児童文学の一つであるこの物語の着想の源泉を身近に体験することで、よりリアルで楽しい体験をすることができます。

不思議の国のアリスの冒険は、オックスフォードという知的創造性のるつぼの、あらゆる年齢層の人々にとって楽しめる、もう一つの表現です。

日本では、ルイス・キャロルの小説「不思議の国のアリス」を元に、
『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』として、日本国内では初となる劇場アニメ化作品が2025年8月29日公開され、依然として人気の作品となっています。



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