York Castle
ヨーク城
写真のお城の正式名称は「ヨーク城」ですが、一般的には「クリフォードの塔」として知られています。クリフォード塔は、かつてヨーク城の一部であり、現在は城跡として残っています。
ヨーク城は、イギリスのヨーク市にあり、フォス川の北西側に位置し、歴史的に重要な役割を果たしてきました。ローマ時代には要塞として、その後ノルマン征服時代には重要な城として使用されました。中世には王室の居城として、また牢獄としても使用されました。
現在のクリフォード塔は、13世紀に再建されたもので、円形の塔と周囲の城壁の一部が残っています。塔からは、ヨークの街並みを一望できます。
ヨーク(York)の名前の由来は、「イチイの木」(Yew Trees) といわれています。
紀元後71年にローマ人がこの街を建設したことに始まります。 ローマ人はこの街を、"イチイの木のある場所 "を意味するケルト語に由来する "Eboracum "と呼びました。
ローマ人は、ウーズ川とフォス川の合流点に位置するこの街の戦略的重要性を認識し、周囲の湿地帯から街を守るために強固な要塞を築きました。
その後、アングロ・サクソン時代に「エオフォウィック(Eoforwic)」、バイキング時代には「ヨーウィック(Jórvík)」と呼ばれるようになり、最終的に現在の「York」となりました。
イチイ(一位、水松)は、秋に実る赤い実(仮種皮)は、食用にでき、生長が遅く年輪が詰まった良材となり、弓の材としてもよく知られてます。
ローマ時代、弓は主要な武器の一つで、狩猟や戦争で広く使われていました。イチイは、その強度と弾力性から、特に長弓の材料として珍重されました。また、イチイは、ケルト信仰におけるドルイドの祭器としても使われ、北欧神話では狩猟神ウルの武器のモデルにもなっています。
私が知っているのは、「オンコの実」という呼び方で、イチイ(一位)の木の赤い実のことのようで、北海道では、イチイを「オンコ」と呼ぶため、その実も「オンコの実」と呼ばれるようです。また、オンコの実の種には「タキシン」と呼ばれる有毒な成分が含まれています。
イギリスの文豪シェイクスピアの代表作「ハムレット」は、デンマークの王子ハムレットが、父王を毒殺して王位に就き母を妃とした叔父に復讐する物語ですが、そこに出てくる毒は、「オンコ(イチイ)」の毒?だという話もあります。
因みに、イギリスのイチイは、主に、ヨーロッパイチイ(Taxus baccata)を指し、”長寿”や”生と死の象徴”として古くから利用されてきました。イギリスの古い教会の墓地に多く植えられています。スコットランドにはイギリス最古の木とされるフォーティンゴール村のイチイがあり、その樹齢は1,500年から3,000年と推定されています。
「生と死は、表裏一体」のような意味を表現する樹木なのでしょうか。
コメント
コメントを投稿