The last supper
『最後の晩餐』
※「最後の晩餐」とは?レオナルド・ダヴィンチの名作や意味・裏切り者の謎 | thisismedia
イタリア北部ロンバルディア州の州都ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の当時食堂だった空間に描かれた、レオナルド・ダ・ヴィンチの大きな壁画作品です。
ダヴィンチのパトロンであったミラノ公爵、ルドヴィコ・スフォルツァの教会と修道院の改修工事の一部として依頼を受け制作し、3年で完成させました。
「最後の」と修飾詞がついているのは、イエス・キリストが処刑される前に食べた最後の食事だったからです。また、イエスが逮捕されたのがまさに除酵祭の日で、これはユダヤ人が除酵祭の日に食べる”過越の食事”をしている光景でもあります。
ユダヤ教における除酵祭とは、イスラエル人がエジプトから脱出する際、パンを膨らませる時間もなく急いで旅立ったことを記念し、「苦しみのパン」とも呼ばれる種なしパン(マッツァー)を食べ、過去の苦難を思い起こすという意味にあります。
キリスト教における除酵祭とは、新約時代において、イエス・キリストが十字架上で受けた苦難と犠牲を記念する祭りで、断食などの形でキリストの苦難に共に参加し、イエスが最後の晩餐を過越祭の夜に催し、その翌日(除酵祭の日)に十字架につけられて亡くなったことと関連づけられています。
イエス・キリストはパンを「自分の体」、葡萄酒を「自分の血」として弟子たちに与え、「これをわたしの記念として行え」と命じたと言います。
最後の晩餐には、「12使徒の中の一人が私を裏切る」とキリストが予言した時の情景が描かれています。そしてその裏切りの人物とは、正面左手に座っているユダ(Judas)。
ユダはイエスのすぐ右隣に座り、他の使徒と異なるポーズをとっています。具体的には、身構えたり、テーブルに身を乗り出したりする他の使徒の動きに混じって、警戒するように顔をそむけ、手にはお金(銀貨)が入った袋を持っています。
イエスはユダヤ教の律法やエルサレム神殿の体制を批判しました。これは、ユダヤ教の指導者層から見ると神殿の権威を脅かすものでした。また、イエスの教えと行動は、一部の人々から「ユダヤ人の王」と見なされ、ローマ帝国に対する反逆と受け取られました。
ユダは、イエスを「銀貨30枚」という金銭と引き換えに、イエスがどこにいるかをユダヤの指導者たちに引き渡しました。この裏切りの行為は、イエスが十字架につけられる原因となりました。
イエスが処刑された主な理由は、ユダヤ教の指導者層がイエスを「ユダヤ人の王」としてローマ帝国への反逆者とみなし、ローマ総督ピラトに処刑を求めたためです。イエスは既存の宗教体制を批判し、独自の伝道を展開したことでユダヤ教の権威と対立し、ローマによる国家反逆罪として十字架刑に処されました。
キリスト教の教えでは、イエス自身は全人類の罪をあがなうために自ら十字架で死ぬことを選びました。
修道院の当時食堂だった空間に描かれた、この絵画は、食事の油や第二次世界大戦での空爆などにより、絵画が現存しているのが「奇跡」だと言われているほど、保存状態は悪い状態く、何年もかけて何度も修復や書き足しを重ねられ、現在の姿で残っています。そのようなことからこの作品は「奇跡の絵画」と呼ばれています。
私が訪れた時も、修復中でした。その時は、年齢的にも、この絵画が何を意味しているのかも分からず、「最後の晩餐」という絵画の題名だけが印象的でした。今では、人類の歴史上、もっとも決定的な瞬間を捉えている絵画ということになるのかと思うと、感慨深いです。
ミラノでは、2026年2月6日金曜日 – 2026年2月22日日曜日に、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックを控えており、キリストの誕生を祝う、今年のクリスマスも、ミラノの街を賑わすことになるのでしょうか。
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