Almond Blossom
花咲くアーモンドの木の枝
青空を背景にした『花咲くアーモンドの木の枝』は、オランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホが1890年に制作した油絵です。
ゴッホが南フランス・サン=レミ=ド=プロヴァンスの精神病院で療養していた時、パリにいたフィンセント・ウィレムという息子が生まれたばかりの弟テオと義姉ジョーへの贈り物でした。
南仏プロヴァンスでは、アーモンドの花は早春の風物詩です。バラ科サクラ属に属する「桜の親戚」で、2月頃から寒さの残る景色の中に、白やピンクの可憐な花が咲き誇り、春への希望を感じさせます。
ゴッホはこの画題、大胆な輪郭、そして画面における木の配置は、日本の浮世絵の影響が見られます。
絵の花の色は、もとはピンク色が強かったのが、光線にさらされて褪色し、より白っぽくなっています。
この作品は、ゴッホ一家にとって最も心に深く刻まれ続け、フィンセント・ウィレムは、後にオランダのアムステルダムに「ゴッホ美術館」を設立しました。
上の浮世絵は、明治時代に制作され、江戸・東京の近代化(開化)した風景を描いたシリーズの一つです。
三井越後屋(現在の三越伊勢丹)や駿河町付近の様子を描いていて、江戸の情緒を残しつつも、桜の木とともに、当時の最新の街並みや活気が感じられる作品として知られています。
日本橋室町「江戸桜通り」は、昔ここから、遠くに富士山が望めたらしいので、《駿河町》と言っていたそうです。
現在でも、東京・日本橋室町エリア人気の花見スポットの1つです。
「サクラ フェス ニホンバシ 2026(SAKURA FES NIHONBASHI 2026」が、2026年3月18日(水)から4月5日(日)まで開催されます。
桜は、日本の春の象徴であり、田の神が宿る木として信仰され、儚く散る美しさが日本人の死生観や精神美(日本人の心の美しさや潔さを表す。)と結びついています。
春のお祝い(卒業、入学、入社など)において、新しい旅立ちを応援する意味を込めて贈るのにぴったりのお花とされています。
南仏のアーモンドも、日本の桜も、時代や国を愛されてきた特別な存在のようです。
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