Heliotrope
香水草
5月24日の誕生花の一つ、「ヘリオトロープ」(Heliotrope)は、花言葉は、「献身的な愛」「夢中」「熱望」で、ギリシャ語のhelios(太陽)+trope(向く)で、「太陽に向かう」という意味があり、ギリシャ神話では、水の精クリティアの変身した花とされているます。
ペルー原産で、ペルーでは「愛の薬草」、ドイツでは「神の薬草」、フランスでは「恋の草」と呼ばれています。
日本には明治時代に伝わり、日本語で「香水草」「匂ひ紫」と言われています。夏目漱石の小説「三四郎」でも、ヘリオトロープの香水が登場し、歴史ある魅惑の香りです。
ヘリオトロープは、開花後に花の色が徐々に変化する特徴を持ち、咲き始めは、濃い鮮やかな紫色。咲き進むと、日を追うごとに色が褪せ、薄い紫色や白っぽい色へと徐々に変化していきます。
この花の上品な薄紫色は、ビクトリア朝時代(19世紀)のイギリスで、葬儀の最終段階に着用する「半喪服(ミディアム・モーニング)」の色として好まれていました。
現代の一般的なブラックフォーマルとは異なる歴史的な背景ですが、故人を悼む心の移り変わりを表す色として知られています。
日本語名「香水草」は、バニラに似た甘く濃厚な香りを放つことが特徴で、古くから香水の原料として使用されてきたことからこの名がつけられました。
ロジェ・ガレ社の『Heliotrope Blanc』(フランスでは1892年(明治25年)に発売)は、日本に輸入されて初めて市販された香水といわれています。
上の写真の L.T. Piver(エル・ティー・ピヴァー)《1850年に誕生したフランスの老舗香水メゾン》の「ヘリオトロープ・ブラン」は、このブランドを代表する名香として知られています。
1865年、アルフォンス・ピヴェールとその息子リュシアンは、この香料を巧みに取り入れ、丸みのあるバニラの香りが漂う、包み込むような香りを生み出しました。
その後、この伝説的な香水は、時代と大陸を越え、カリブ海の島々にも伝わり、その物語は今もなお語り継がれています。
何故、日本の鳥居が香水瓶のラベルの中心に使われているのか不思議です。
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