Quartier Latin

「カルチェ・ラタン」



パリのカルチェ・ラタン(=ラテン地区)は、フランス・パリ中心地のセーヌ川左岸にあり、そこにあるソルボンヌ大学の学生たちのラテン語が飛び交う地区ということでこの名がつきました。

イタリアの作曲家、プッチーニのオペラ《ラ・ボエーム》の第2幕はクリスマス・イブの買い物や外食をする人でごった返すカルチェ・ラタンが舞台です。

ストーリーのあらすじは...

クリスマス・イブのパリ。若くて貧しい芸術家4人が住む屋根裏部屋で詩人ロドルフォが独り仕事をしていると、隣人のお針子ミミがロウソクの火を貰いに現れ、二人はたちまち恋に落ちる。

画家マルチェッロも元恋人のムゼッタとよりを戻し、若者達は青春を謳歌する。2月の雪の日、ロドルフォは胸を患うミミを救うために悲痛な別れを決意する。

数か月後、ミミが瀕死の状態で屋根裏部屋に運び込まれ、愛するロドルフォの傍らで息を引き取る。

といった内容です。

《ラ・ボエーム》の時代は19世紀半ば。花の都パリには地方から大学生や、ボヘミアンと呼ばれる芸術家の卵たちが大勢集まっていました。

そして当時のパリには、地方から出てきて縫製の仕事などをしながら独り暮らしをする若い女性たちの存在もありました。

彼女らはグレー系の服を着ていることからグリゼットと呼ばれ、大学生や芸術家たちの恋愛相手でもありました。

ボヘミアンが溜まり場としていたカフェ・モミュスは、原作となった小説 アンリ・ミュルジェ『ボヘミアンの生活』の中にも登場する実在したカフェですが、実際にはセーヌ川右岸にありました。



実はこのモミュスのモデルとなったのが、トリノ市内、コンソラータ聖所祈念堂前に位置するカフェ・アル・ビチュリンです。

このカフェは、創業1763年で、トリノ最古のカフェで、当時、プッチーニがこのカフェに毎日通っていたそうです。


美しいエストラパード広場。

この華やかなパリの広場は、17世紀には実際に公開処刑や拷問が行われた場所でした。

現在では、Netflixシリーズ「エミリー、パリへ行く」のロケ地となったことで有名となりました。

エミリーのアパルトマン、パン屋、そしてガブリエルのレストランもこの広場にあります。

カルチェ・ラタンは細い通りや広場にカフェやレストラン、書店などが並び、今でも若者が多く集まる地区です。




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