A Room with a View
『眺めのいい部屋』
E.M.フォースターの同名小説(1908年)をジェームズ・アイヴォリー監督が1986年に映画化した作品です。
20世紀初頭、イギリスの良家の令嬢がイタリア・フィレンツェを訪れ、世界を広げ、真実の愛に出会い、大人の女性へと成長する様を描く作品となっています。
作品生誕40周年を記念して4K化され、現在全国の映画館で上映中です。
撮影に使われたホテルは、イタリア・フィレンツェ(アルノ川沿い、ポンテ・ヴェッキオ(ヴェッキオ橋)とウフィツィ美術館のすぐそば)にある「ホテル・デッリ・オラフィ(Hotel degli Orafi)」です。
13世紀の元アウグスティヌス修道院を改装した歴史的建造物だそうです。
当時は「クィジザーナ&ポンテ・ヴェッキオ(Quisisana & Ponte Vecchio)」という名前でした。
作中で「眺めのいい部屋」として窓から美しい景色(ドゥオモやアルノ川)が見える部屋のシーンは、実際のホテルの一室ではなく現地のバルディ通りに組まれたセットが使用されたと言われています。
音楽は、プッチーニの歌劇《三部作》第三部《ジャンニ・スキッキ》より、アリア「私のお父さん」がメインで使われています。
20世紀初頭のイギリスの階級社会の暮らしぶりや服装、家族関係や家族構成、イギリスのサリー州の高級住宅街やロンドンの街、イタリアのフィレンツェの社会情勢、建築、移動手段として馬車を必需品としていたことなど、当時の雰囲気が伝わってきます。
若い男女が主役ですが、その二人の愛情をサポートする老若男女の活躍ぶりがむしろ心に沁みました。



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